イラム・ホール Ilam Hall
ダブデールから名もなきローカルロードを1kmほど西に進むとイラム村に着く。可愛いロッジが立ち並ぶ美しい村だ。
しかし、村の散策は後に回して、イラム・ホールに向かう。
イラム・ホールは1000年前からあったベネディクト派の修道院(Benedictine Abbey)がヘンリー8世の修道院解散により剥奪された土地が
ジョン・ポート(John Port)に売却され1546年に建てられたものだ。その後何人かの手に渡り、改造が施され、1934年にナショナル・トラストに
寄贈され、現在はユース・ホステル(Youth Hostel)として使われている。
パーキングからレセプションを通るとホールの裏手に出る。写真下左の左手の建物が19世紀に追加された部分のようだ。
左手の四角なホールが16世紀のオリジナルのホールらしい(写真下左から2枚目が正面からのホール)。
ホールの南側には2段のテラス式イタリアンガーデンが広がっている(写真下右から2枚目)。遠景に広がる山並みの一番右の頂上が平らな山が
ダブデールで聳えていたソープ丘だという。見る方角で随分形が違うものだ。
テラスを下りると芝生の広場の先に教会が見える(写真上右)。イラム教会(Ilam Church)だ。何やら歴史と謂れのある教会のようだ。
中に入ってみると小ぢんまりしているが荘厳な雰囲気に満ちている。許可を得てステンドグラスを写す。
つる性植物が絡んだデザインの十字架は初めて見た。その由来などは不明だ。
緑豊かなホール周辺を散策する。林に沿ってホールを囲むように蛇行するマニフォルド川(River Manifold)に架かる美しい橋を発見。
前述のイラム教会の端緒に係わる聖者の名を冠した"St Bertram's Bridge"だ。美しい橋だ。
こちらでは樹木の葉色や樹皮の色合いが豊かだ。銅葉、銀葉、ライム色、樹皮は黒、白、肌色などが見られる。
再びテラス式イタリアンガーデンに戻る。階段、手摺、フェンスなどの石の色が良い。歴史の重みと落ち着きが感じられる。
石のコンテナなどのヒューケラだけの植え込みも意表を衝く。コンテナの足元のセダムの植え込みも真似てみたい。
Address | Ilam, Ashbourne, Derbyshire, DE6 2AZ |
Telephone | 0845 371 9023 |
Web Site | Ilam Hall |
オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは
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